Greg Lake – vocals and guitars Tommy Eyre, Bill Cuomo and Greg Mathieson – keyboards Gary Moore, Steve Lukather, Dean Parks and W. G. Snuffy Walden – guitars Tristram Margetts and David Hungate – bass Ted McKenna, Michael Giles, Jode Leigh and Jeff Porcaro – drums Clarence Clemons – saxophone Willie Cochrane and David Milner – pipers
1996年、ザ・バンドがアルバムHigh on the Hogでこの曲をカヴァーしている
I Must Love You Too Much(Bob Dylan, Helena Springs)
78年のディランのヴァージョンに非常に近い物だ。一方でグレッグのヴァージョンは80年代半ばのディラン流ポップを彷彿とさせる感があり面白い。80年代のディランの曲だと言ったら皆が納得しそうだ。ディランのヴァージョンはI Must Love You Too Muchだがグレッグは Love You Too Muchとなっている。この辺りは著作権登録の問題があるのかもしれない。ディランはこの曲を85年頃まで手直しをしていたようだが、結局公開されていない。ディランとヘレナの共作は20曲近くありそうだが、有名なものはクラプトンのバックレスに収められているWalk Out In The Rain、If I Don't Be There By Morningなどがある。ディランとヘレナの作業はディランのクリスチャンへの傾倒に影響を与えたかもしれないと想像するが、詳しいことはわからない。
しかしこうしてみると、プログレ系のミュージシャンにディランは、好かれる傾向にあるのだろうか、少し意外な気がしないでもない。スティーブ・ハウはご存じの通り、ディランのカヴァーアルバムを出し、息子にディランと命名するほどのフリークだし、フロイドの二人、特にロジャー・ウォーターズも大のディランファンだ。マウロ・パガーニは生涯で1番のアルバムとしてHighway 61 Revisitedを選び、1,000回聞いたと言っていた。グレッグ・レイクのソロアルバムにも参加していたマイケル・ジャイルズ、彼もディランファンだ。バンドを従えて録音されたBlonde on Blondeを聴いたマイケル・ジャイルズは、何か心に来る感じがして、自分もディランのように何かに捕らわれること無く自由に出来るのだと思い、ピアノに向かった。その曲が含まれたアルバムは全く売れなかったが、後にキング・クリムズンに繋がる一歩だった。
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