ハース・マルティネス来日


ボブ・ディランに見いだされ、ロビー・ロバートソンにプロデュースされた男、ハース・マルティネスが7月、11年振りに来日する




Altogether Alone 〜 HIRTH MARTINEZ Summer Tour 2010

・7月12日(月)長崎 ・旧香港上海銀行記念館
・7月13日(火)名古屋・得三
・7月14日(水)神戸・ウィンターランド
・7月15日(木)東京・表参道FAB
・7月16日(金)東京・表参道FAB

総合インフォメーション:Coconut Grove Inc. 
http://coconutgrove-inc.blogspot.com/


マーク・グレロのハース・マルティネス紹介文
Hirth Martinez: Hirth From Earth and Beyond by Mark Guerrero

マーク・ゲレロは2006年、インターネットラジオの番組「Chicano Music Chronicles」で2回ハース・マルティネスの番組を放送している。2回の放送はmp3でダウンロード出来る(驚くべき事に曲もノーカットだ)。


Chicano Music Chronicles

Show #11- Hirth Martinez (91 minutes 11 seconds)

ハース・マルティネスとインタビューしながら曲をかけまくる。まぁ英語でのやりとりだが、どんどん曲を流してくれる。

Show #13- Hirth Martinez (76 minutes 28 seconds)

今回もハース・マルティネスとのインタビューを交えながら今度は、ライブ音源をかけまくる。声が何となく原マスミっぽく聞えるのは気のせいか.....そう確かにボサノヴァはスローだ。そしてもう一つ重要なポイントは音が小さい事。何でなんだ?

参考:チカノ
アメリカ合衆国における「チカノ」の実像をめぐって
(それにしても何でチカーノとかゲレーロとかわざわざ伸すのだろうか?)


ハース・マルティネスは1945年、ロサンゼルスに生れる。父親のルーツはメキシコ、母親はスペインのバスクの出身、彼の名前"Hirth"はその事に由来しているらしい。

60年代にはギタリストとしてドン・トスティ(Don Tosti)、ジョー・ロコ(Joe Loco)などのにラテンバンドそしてアート・ペッパー、ジョー・パス、レイ・チャールズなどのジャズ・ミュージシャンとも働いた。またL.Aのスタジオ・ミュージシャンとしても活発に働いた。彼はいつも、スタジオやライブで演奏していたが、本当に情熱を捧げていたのはソングライティングだった。多大な時間をかけて何百という曲を作りストックしていた。

1974年、運命のいたずらか、ボブ・ディランが彼の曲を聞き興味を持った。同じくロビー・ロバートソンも同じく感銘を受けてそして彼とともに仕事をすることを決めた。
 →ボブ・ディランとハース

ザ・バンドの伝記「Across the Great Divide」によればディランはハースのことを「really extraordinary(本当に素晴しい)」だと言ったそうだ。
 →Across the Great Divide with Robbie Robertson


1975年、ファーストアルバム「Hirth from Earth」をロビー・ロバートソンのプロデュースでリリースした。アルバムはセールス的には芳しくなかったが、ジョニ・ミッチェル、ジェームス・テイラー、ポール・サイモンそしてマルティネスが大ファンだったフランク・ザッパからも賞賛の声が届いた。

1977年、セカンドアルバム「Big Bright Street」ジョン・サイモンのプロデュースでリリースした。

そして、21年後1998年、同じくジョン・サイモンのプロデュースで日本のドリ−ムズヴィル・レコード(Dreamsville Records)から「I'm Not Like I Was Before」をリリースする。
 →ミスター・ドリ−ムズヴィル〜夢の旅人


日本で人気のあるハース。2000年には、1999年の日本でのライブ盤「I Love To Play For You」をリリースした。
アイ・ラヴ・トゥ・プレイ・フォー・ユー〜ライヴ・イン・ジャパン


今回のライブはその1999年以来となる。

因みに、ドリ−ムズヴィル・レコードには、ボブ・ニューワースの1999年の作品「ハヴァナ・ミッドナイト」、スティーヴ・ヤングなどがカタログにある(それにしても、何でビル・ラバウンティの「ザ・ライト・ディレクション」が+6なんだ?チクショー、俺の持ってるのは+6じゃぁーねーぞ)。

discography & songs of Hirth


まぁハース・マルティネスが日本で知名度が高いのは、レイモンド・カーヴァー本国より日本のほうが有名だっていうのと同じような感じだと思うが.....

勿論、カーヴァーは読ませて頂きましたよ。だれかさんのおかげです(苦笑)。

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