ボブ・ディランとの6週間


ドーズ(Dawes)のフロントマン、テイラー・ゴールドスミス (Taylor Goldsmith)が語ったディランとの春ツアー



個人的はとても面白かったが、訳がアカン。相変わらず酷いわ…ちゅーか、もーね、全然わからんかったわホンマ(笑)。めっちゃ長いし、だから飛び飛び…


The First Sound-Check
自分たちが、ディランと一緒にツアーするということが、どんだけ異常事態だということはわかっていた。ステージサイドでヒズバンドのリハーサルを見るまでは、そのことを頭の中から振り払う事はなかなか出来なかった。ボブはサウンドチェックをやらなかったが、他のメンバーはやっていた。ステュイーが舞台裏で「よぉ、俺らは、君らがここに居てくれてうれしいよ。会えて良かった。ツアーに参加してくれたことに感謝してる!!」て言ったんだ。その言葉は凄く胸を打った。僕らはサウンドチェックのためにステージに上がった。あたりを見回すとピアノやドラムセットがあった。「うわー、いま立ってるのはボブ・ディランのステージなんだ」みたいな…。小さな物…それは自分たちが予測したよりはるかに大きく共鳴し、どこからともなくやってきた。

間違いなく、それは初日だった。僕らは彼に会わなかったとかそういうことじゃ無かった。彼は演奏し、終わるとバスで行った。そうさ、ただ入って来て出て行っただけだ。それはミステリーボブを演出してるわけじゃないと思う。ただ、スケジュール通りに動いていただけだ。


On the Dylan Mystique
彼がマイクの前に立つ。何も言わない。笑いもしない。そうした事を意図的に観客に見せる、凄く意識的に、すると観客は歌詞の再考を始める。最新アルバムの歌詞に「私が取れば取るほど、さらに与える/私が死ねば死ぬほど、さらに私は生きる(The more I take, the more I give/The more I die, the more I live)」とある。彼が「さらに与える(The more I give)」と言うとき、彼は簡単にそのキャラクターになって話すことが出来る。彼が「私が死ねば死ぬほど、さらに私は生きる(The more I die, the more I live)」と言うとき、それはさらにヘヴィーな事だ。それはボブ・ディランの経験からくるものだから。それは、ステージではなく、後のパーティーだった。彼の反対側でもなく、舞台裏の人もいなかった。その完全なコミットメント、その芸術家に入り込む完全な集中が彼を神話の生き物(かなにか)になることを許した。それは、どうやって好きなソングライターに会うかなんてことを遙かに超えている。彼はボブ・ディランを生きている。


On Dylan Giving Himself to Art
何人かのソングライターがそこで生まれるような感じ、かな? カート・コベインやタウンズ・ヴァン・ザントが想像したことや、彼らがなぜ現実世界のしくみに対応出来なかったかを考える事がよくある。ディラン、彼は変則的だ。彼は世の中の仕組みがどのようだかを良く知っていて、それを拒否する。彼のメンタリティーは空想を膨らませるが、それは見識のある物のわかったやり方だ。ブルース・スプリングスティーンやトム・ペティ、ジャクスン・ブラウンのショーを見に行ったら、彼らと一緒にビールでも飲みたい気分になるだろう。それが彼らの演出だ。ディランはそれを超えている。警告なしだ、これは取引している男では無い…彼自身に自分の芸術を渡すとき起こる一つの例だ。もはや両者の間には線も無い。自分が賞賛する沢山のミュージシャンとビールを飲むというアイデアは大好きだ。しかし、自分が目撃しているのは物事の半分でしかない、でしょ? これは、僕とアーティストとのコミュニケーションでは無い。彼がしてることを目の当たりにしているのだ。





On Intimidation
You have to put that aside. When I think of bands that have maintained a certain level of success all along―Metallica, or the Red Hot Chili Peppers―no matter what anybody thinks about them, you have to look at them and say, “Wow, those guys operated under the most pressure.” If we were at that level, instead of saying to ourselves, “Oh my god, we’re gonna open for Bob Dylan!” we’d be like, “Oh my god, we have millions of fans who are expecting quality shit from us!” So whenever we’ve been in situations with Jackson, or John Fogerty, or Dylan, we just played like it was a big show of our own. It’s the same kind of pressure, and it’s the same exercise in putting intimidation aside. If we can do it well―that’s what professionalism is. You can acknowledge the pressure, but at the same time not have your impression be fazed by it in the slightest.


On Musical Maturity
僕は27歳だ。ドーズで3枚のアルバムを作った。まだまだ駆け出しのようなものだ。でも30に近づいている。夜な夜な「クソッ、もう無理だ、歌えない、やる気がしない。やり続けるためにどうやって自分を取り戻し再構築すればいいいんだ?」みたいな感じだ。バカ叫びな歌い方を止めてから、色んな理由で声が変わったような気がする、そして考え続けている。「やり続けるために、どうやって自分を維持すればいいいんだ?」。いくつかの曲 … When My Time Comes - 凄く高くて歌いにくい - みたいな曲を「この曲はたやすく歌えない、30までに出来るようになるんだろうか」と思う事がある。



When My Time Comes


ディランは、そんな事は問題じゃ無いということを示している。曲が良ければ問題じゃ無いんだ。みんな、いつも自分たちのビートを上げてくる … 僕はそんなに上手いシンガーじゃないしギターも上手くない … 君がまずまずのソングライターだったら、そんな事は問題じゃないだろう。それが、僕の狙ってる事だし、今のディランやジャクスンがどうやってそのキャリアを構築してきたのかに注目している。

ボブ・ディランの声は以前と同じでは無いが、声を無くしたわけでもない。以前よりさらにクールになってると思うし曲を演奏し再発明出来ることに彼はわくわくしているようだ。Visions of JohannaTangled Up in BlueModern Timesヴァージョンが聞けるのさ。それが彼自身、何とか生き残ってきたやり方であるのと同時に彼を常にアップデートさせている。その全てに気がつき、その上で考えることは「自分たちが年老いてなおもショーを続けたいと思うとき、僕らはどうやってその方法を見つければいい?」てこと。「これは、年寄りのすることだ」みたいな言い方が嫌いだ。だって彼らは、ぜんぜん年寄りに見えない。ディラン、彼は現在のどんなアーティストよりも今日的な存在だ。18歳の人にとってさえも未だに文化的アイコンだ。彼がその道を切り開いたやり方は本当に驚異的だ。


On Winning Dylan’s Fans Over
I feel like we’re very lucky in the sense that Dawes can be the kind of band that plays with Bright Eyes or M. Ward but that also plays with Bob Dylan. I don’t know if there are a lot of bands of guys in their twenties that can do that. I’m not saying that makes us particularly good or anything―I’m sure there are a lot of younger guys who think we’re terrible, and a lot of older guys who think we’re terrible―but for the people who do like us, it’s not an age-specific thing. We can do a college show and our music might speak to students based on the music they listen to. Some of the older folks at the Dylan shows said they expected to not like us: they made it very clear. But then they’d come up to us afterward and say, “I was expecting you to sound like what music sounds like from musicians your age, which is something I don’t like, but I still liked you.”

With the Dylan shows, the first couple of songs were the most difficult ones of the night, because we were trying to win the crowd over. It felt like “I’m here to see Dylan, who in my opinion is the greatest songwriter ever, so you better do a fuckin’ good job.” I saw it with people in the closer rows―those looks on their faces that said they weren’t sure how they felt about us quite yet. Once we got to the third song, I felt like they opened up to us a little bit more. By the last song we played―we only play seven songs because it’s a 40-minute set, and our songs sometimes can get a little long―everyone seemed really on board.



On Taking Notes
このツアーは要約するとまず音楽を作ることにフォーカスされる。ある夜、ディランのバンドは素材を十分に熟知していた。ディランはそれの取り扱いに全くの不慣れだった。彼らは常にお互いを読んでいた、つま先で、しょっちゅう、バンドは互いに反応していた。「ここはギターを弾くところだろ」とか「シンバルを叩くとこ」だとかそういう問題じゃ決してなかった。それは実にこんな感じ「彼が歌い始めるまで、このコードを弾き続ける。彼がやらなかったら何かおもしろい要素を付け加えるかテンションを作る」。本物の音楽。彼らは古くさい照明をセットする。ヴィデオも大スクリーンもない。ショーではなくライヴバンドを体験するためにここにいる。一緒に歌をうたうためにそこにいるんじゃない。彼は凄く職人だ。

His commitment to being honest to the experience, it’s representative of who he is. You don’t need to have snazzy transitions in between songs. And you also don’t need to have the voice you did forty years ago. If you have great songs, the right people are going to show up. His fans are all there for the right reasons because he won’t give someone the wrong reasons to come for him.


The Last Night of the Tour
ツアー中、僕らは彼に会わなかった。僕らはツアーを離れるためにトレーラーで荷造りを終えて、ちょうどバスに乗り込むところだった。彼は僕の右側にいてそして言った「君らは本当に素晴らしかったよ。最後に演奏したバラードはなんていう曲?」僕は「A Little Bit of Everything」と言うと「良い曲だ」と彼が言った。これが僕らと彼との交流の全てだ。そして彼は歩いて行った。そういうことだ。

But I got to meet the man.

A big thing for me was that we didn’t want to make anyone feel like they were going to meet us out of obligation. For him to walk up of his own accord and to want to say that―you know what? That’s so cool. He’s being a real nice guy, and he’s not doing it because anyone asked him to. It was legitimate. It was one of the coolest things I could’ve hoped for, especially to have the guy who paved the way in terms of how we all view songwriting tell me that “A Little Bit of Everything” is a great song. It’s far beyond what I ever could’ve dreamed of.




A Little Bit of Everything

Six Weeks On the Road with Bob Dylan (Esquire)



















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