「死ぬところだった」byダニエル・ラノワ



6月、最初の週末にバイク事故を起したダニエル・ラノワ、当初深刻な状態だと報じられたが、3週間の集中治療室を経て病院を退院した。7月の終り頃には自分で歩けるようになった。

Daniel Lanois Talks Serious Motorcycle Crash(Rolling Stone)
Daniel Lanois recovers from near-fatal accident(cbc.ca)



ラノワはハリウッドのヘンリーフォンダ劇場へ友人が推薦していたバンドを聞きに行くためにロサンジェルスのシルバーレイク辺りをバイクで走っていた。

直線の道を走っていると前にいた誰かが突然向きを変えて何処かの店に入ろうとした。ラノワはぶつかると思い回避した。

「このままでは彼をひいてしまうと気づき、彼をよけた。彼をよけた事は良かったが歩道にあった箱のようなものにぶつかった。多分小さな電話ボックスだったと思う。そして意識を失った。意識が戻り目を開けると空が見えた。そこは駐車場だった。沢山の人がいた。そして『動くな』と言われた。誰かが救急車を呼んだ。」ラノワが言った。

ラノワはBMW HP2 メガモトというバイクに乗っていた。ブルーのフレームに白いタンク。彼は時速35マイル(56キロ)で走っていた。フルフェイスのヘルメットも着用していた。


BMW HP2 Megamoto(BMW-Japan)


「不運なアクシデントだった。典型的な事故だ。スピードは出していない。35マイルちょうどだった」

病院に運ばれたラノワは6本のあばら骨の骨折、鎖骨、骨盤のひび、右の肺回りの内出血で3週間集中治療室に入った。家に戻ると昼も夜も看護師によって世話をされた。

L.Aの自宅、プロムナードに置かれたベッドにアシスタントがベルをいくつかセットした。ラノワはまだ歩くことが出来なかった。

「レイ・チャールズのテクニックを使った」

女性が見舞にやってきたときラノワは盲目のふりをして見せた。つい先日死にかけたとは思えないほどに楽天的な人物だ。

「骨折は多分OKだろう。鎖骨はまっすぐに繋がらないかもしれないが服を着たら見えないのでまぁ大丈夫だ。問題は肺周辺の内出血だ。きれいに排出しないといけない」

7月の終り頃には車椅子から脱出し自分で歩けるようになったが、右肺の内出血が心配なようだ。



事故の影響で自身のツアーは延期、Black Dubのアルバムのリリースも延期された。


ラノワは16歳からバイクに乗っているが、今回が初めての事故だったようだ。またバイクに乗るかという問いに彼は笑いながら「今はやめておく」と答えた。

多くのファンがメッセージを寄せた。ロバート・プラントは「もうバイクに乗るな」と軽く彼をたしなめた。

病院を出たラノワは、ニール・ヤングの作品に復帰した。そのアルバム、ル・ノイズ(Le Noise)は10月にリリースが予定されている。

ニール・ヤングのニュー・アルバム、日本発売決定(CD Journal)


またBlack Dubのアルバムも11月に発売が決った。

10月2日〜3日に行われるトロントの白夜祭(Nuit Blanche)では24個のスピーカーと12個のスクリーンをネイザン・フィリップス広場に配置しニール・ヤングの最新作から4曲をマルチメディア・インスタレーションとして公開する。

Scotiabank Nuit Blanche Toronto


彼の元気な姿が見られるかもしれない。


Sept. 10, 2010

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