John Scheele


Basement Tapes Photo Session - 1975,Hollywood YMCA




John Scheele








John Scheele About ‘LO & Behold’ Dylan Book

ジョン・シーリー(John Scheele)は、兄のビル・シーリー(Bill Scheele)と共に60年代後半からザ・バンドと共に働くようになった。ジョンは写真を撮ったりし、ビルはツアーの設備や機材などのイクイップメント・マネージャ(Equipment Manager)を努めていた。

The Basement Tapesのアルバム・ジャケットはブルーノートで有名なリード・マイルズが撮影した。ザ・バンドのクルー、シーリー兄弟もこのフォトセッションに参加した。以下は写真家であるジョン・シーリーのインタヴューから。






ジョン・シーリー:リードの評判は素晴らしかった。数多くのブルーノートのアルバム、それは美しくグラフィカルでとても目を引くものだった。ハリウッドの仕事など、時として彼はありえないようなキャラクターを複数配置して絵画的な写真を撮っていた。まるで写真界のフェリーニのようだった。The Basement Tapesは地下スペースが少ないロサンゼルスでの撮影場所探しを含めて全て彼の仕事だった。

撮影場所はハリウッドのYMCA、そこのボイラー室だ。辺りには沢山のパイプや機械の歯車があった。彼はBasement Tapes表現するために、Mrs. HenryQuinn the Eskimo…その他、曲のイメージ合うようなキャラクターやボブのイメージなどから登場人物を集めた。映画、I'm Not Thereでのリチャード・ギアのエピソードでの素晴らしいシーン…それを見てると、ディランが作ったキャラクターを撮影した時の事を思い出す。リードは、それらのイメージを引き出す手助けをした。

デイヴィッド・ブルーも居た。ボブの友人、仲間だ、ジャケットの中で目立っている。Basement Tapesを神秘的にしてる理由の一つは私の知る限りセッション時の写真が無いことだ。レコーディングが全てを語っている。勿論、同じ時期の素晴らしい写真はある。エリオットが撮った…その当時のディランのベストな写真だが、地下のディランとバンドにはカメラが無かった。それで、リードの音楽を表現した写真が人々の心に…

みんなの衣装が用意され、それを試着したりしてとても楽しい時間だった。何故リック・ダンコに何でそんな格好をしてるのか訊こうとは思わなかった。リチャードのその衣装、それにポーズ…みんなが準備してる時に私も何枚か写真を撮った。写真はそこで起こってた事の記憶の手助けになる。

リードは、プリフィッティングセクションに衣装ラックを持ち込んで、キャストを呼んでボブあるいはもう一人の男にフィットするように準備した。長身で痩せてるエンジニアのエド・アンダースン(Ed Anderson)がページェントクイーンのようにドレスアップさせられておかしかったよ。リヴォンは結婚式に出るような立派な着こなし、ガースはチューバを選んだ。リチャードは退役空軍、リックは露出狂のロングコート、ロビーはレッドアーミー(赤軍)。

みんなビリヤードがある明るい上の階で試着していた。私たちが下の階に降りたとき、これはリードのセッションだったから私はあまり写真を撮らなかった。記録用のスナップを何枚か撮っただけだ。何枚かはボブがポーズをとってる。リードが基本的なラフな構図を決め、それにボブがみんなにシュールなポージングつけた。

素晴らしい時間だった。みんなハイでハッピーだった。ビルと私はジャケット写真の中、スモークヘイズの後ろ側にいる。リードは常にアウトテイクを破棄し、たった1枚のオルタネイトだけがカメラに残った。


※ちなみにディランが着てるのはチュマシュ族のジャケット(女性用)
Lot 95 - Bob Dylan Basement Tapes Jacke



























※エドはプリマからページェントクイーンに変更した










The Making Of Bob Dylan’s LO & Behold: The Basement Tapes Complete Companion Book


John and Bill Scheele
BOB BYLAN & THE BAND - THE BASEMENT TAPES FOLIO
Rare Cool Stuff




おまけ

The Making Of Bob Dylan’s The Bootleg Series, Vol. 8: Tell-Tale Signs






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