ディラン ノーベル賞メダル受け取る


Slow Train Coming




ディランのストックホルム公演を5日後に控えた先月27日、スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニアスは自身のブログにこんなエントリーを書いた。

Dylans konserter
「今週末の土曜と日曜日、ボブ・ディランのコンサートがストックホルムであります。スウェーデン・アカデミーは週末を楽しみにしています。コンサートは、2016年のノーベル文学賞が決まる以前からプランされていました。この数ヶ月、スウェーデン・アカデミーはボブ・ディランからの連絡を受けとっていません。ディランは6月10日までにノーベル・レクチャーを行わなければ、賞金が支払われないことを知っています。それはノーベル財団の規則です。決めるのは彼の問題です…」


つまり、ディランがあれ以降アカデミーと連絡を取っていないという事実が明らかになった。また一部で、このエントリーがディランに対する警告だと報じるメディアもあった。
Svenska Akademiens varning till Bob Dylan (Expressen)
賞金1億円がパーに? ノーベル賞選考委員会、ディラン氏に警告 (AFPBB)



その2日後の29日、ディランと連絡がとれたという内容のエントリー

Good news about Dylan
「近日中にはディランはストックホルムを訪れて、2回のコンサートを行うでしょう。スウェーデン・アカデミーは週末をとても楽しみにしており、その一つの公演を見に行く事でしょう。ノーベル・レクチャーは行われないでしょう。アカデミーは後日、テープヴァージョンが送られてくるだろうと信じるに値する理由を知っています。(最近では2013年、アリス・マンローがテープでのノーベル・レクチャーを行った)現時点では詳しいことは全くわかりません。良いニュースは、ボブ・ディランが週末スウェーデン・アカデミーと会うことを決めたことです。アカデミーはディランに賞状とメダルを手渡し、彼のノーベル文学賞を祝うでしょう。小さな、親密なセッティング。メディアも一切無し…ボブ・ディランとアカデミーのメンバーのみ、全てはディランの望み」


レクチャーに関して、ディランははっきりとテープで行うと明言していないようだ。あくまでもアカデミーの予測として恐らくそうなるだろうと言ってるようだ。スピーチ…のようなものは代読という形ですでに行っているので、もそかしたら何か考えているのかもしれない。















4月1日土曜日、ストックホルム公演初日。ディランはコンサートが始める前の午後、公演会場の隣にあるホテルの小さなセレモニーで賞状とメダルを受け取ったようだ。その親密なセレモニーにはアカデミーのメンバーとディランのスタッフのみが出席した。「順調に進んだ 。ディラン良い人で親切だった」とオスタグレン氏は語った。
Dylan finally accepts Nobel Prize in literature in Sweden (AP-Japan News)


そして当日のエントリー

Bob Dylan has received the Nobel medal and diploma
「本日、スウェーデン・アカデミーは、プライヴェートセレモニーでボブ・ディランと会い、ディランはメダルと賞状を受け取りました。12人のアカデミーメンバーが出席しました。スピリットはハイで、そしてシャンパンがありました。ほとんどの時間メダルを眺めていました、特に裏面の素晴らしい細工を。その姿は月桂樹の下に座りミューズに耳を傾ける若者のような感じでした。
ウェルギリウスアエネーイスの碑文から:"Inventas vitam iuvat excoluisse per artes"ざっと英語に訳すと ”And they who bettered life on earth by their newly found mastery.” ウオーターフロントでのたぐいまれな公演で1日は終わりました」


※文学賞のメダルには古代ローマの詩人ウェルギリウス(Virgil)の叙事詩「アエネイス(Aeneid)」から「Inventas vitam iuvat excoluisse per artes」というラテン語の一節が刻まれている。「新たに見いだされた熟達の技によって地上の生活をより良きものとした者たち」といった意味だ。
ボブ・ディラン氏、ついにノーベル賞メダル受け取る (AFPBB)
ノーベル賞のラテン語








Slow Train Comingと題されたニュースがあって、上手いこと言うなと思ったがこれで終わりではなくまだレクチャーが残ってる。どんだけ引っ張るねんと…アカデミーの皆様もご苦労様です。












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