Eric Von Schmidt's Home


タンブリンマンの最初の録音




Earliest known version of Dylan classic recorded in Sarasota (Herald Tribune)


フロリダ・シエスタ キー。ここで、ディランの最も有名な曲の一つが初めて録音されたかもしれない。

1964年5月、ディランがフロリダのエリック・フォン シュミットの自宅でセッションを行った。セッションの曲目にはごく初期段階のMr. Tambourine Manも含まれていた。このような明確な曲目リストがあるにもかかわらず、そのセッションの存在すら確認することが出来なかった。そのテープが全く流通していなかったからだ。

フォン シュミットの家族でさえ疑問を感じていた。娘のケイトリン、継娘のキャサリン・ケリーも最近までそのことを疑問に思っていた。キャサリンの母親ケイ・ケリーは1971年までの7年間ボン シュミットと結婚しビーチロードに家を持っていた。なので録音したころはまだフォン シュミットが引っ越して来て無かったんじゃないかと思うとキャサリンは言った。

しかしながら、ソニーレコーズが最近リリースした限定のレコードには、ビーチロードのセッションからの16曲が含まれていた。

そう、ついにその姿を表した。

今、フォン シュミットのセッションが世界中を興奮させているのは、そこに6分11秒ヴァージョンのMr. Tambourine Manが含まれているからだ。

Mr. Tambourine Manは、ディランが1964年2月、ニューオリンズのマルディグラを訪れてから書き出し4月には書き終えている。そしてフォン シュミットとのセッションが5月。そのことを考えると今回のMr. Tambourine Manは録音されたなかで最も古いもの…ほとんど一番最初のヴァージョンである可能性が高いということだ。Mr. Tambourine Manが初めて人前に披露されたのは5月17日のロンドンRAHだ。

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クリントン・ヘイリンのRevolution In The Air: The Songs of Bob Dylan: Vol. 1: 1957-73.にフォン シュミットとの事が描かれている。
Dylan also supposedly played it to singer-songwriter Eric Von Schmidt when visiting him in Sarasota Springs, Florida, that spring; though it is hard to see where he could have found the time. In fact, Von Schmidt later insisted Dylan never visited him there. Altogether more likely is that the Bostonian folksinger heard the song at his own home in Massachusetts when Dylan was touring New England in midto-late April. An undated tape of a Dylan / Von Schmidt home session does exist and features the song. So Dylan did play it to Von Schmidt somewhere that spring.

Revolution In The Air: The Songs of Bob Dylan: Vol. 1: 1957-73  Clinton Heylin

「後にフォン シュミットはディランがサラソータを訪れたことは無いと言い切っている … 日付の無いディラン/フォン シュミットのセッションテープは存在している。それはディランとフォン シュミットが四月に何処かで録音したものだ」

であれば、家族がセッションを知らないのも当然なことだろう。

が、実はこのテープを既に聞いていた人物がいた。5月のはじめにヨーロッパ(イギリス)に出発する前に、ディランはヴィクター・メイミューダス、ジョーン・バイエズと共にフロリダのフォン シュミットを訪ね、セッションをした。テープにはバイエズの演奏も納められていたと…

さて真実は…というところだが、まぁ実際セッションは行われたわけだし、それが自宅だったかどうかは定かでは無いが、とりあえずソニーは今回、532 Beach Road Siesta Key Sarasota, Florida というプライヴァシーもへったくれもない住所で録音した事にしたようだ。

いずれにせよ今回の50th Anniversary Collection 1964Mr. Tambourine Manが最初期の物である事には間違いなさそうだ。



Mr. Tambourine Man: timeline

Recording date: May, 1964
Location: Eric Von Schmidt's house at 532 Beach Road, Siesta Key, Sarasota
Album: 50th Anniversary Collection 1964


Recording date: June 1964
Location: Witmark's offices in New York City
Album: The Bootleg Series Vol. 9: The Witmark Demos: 1962-1964


Recording date: June 9, 1964
Location: Outtake from the "Another Side of Bob Dylan" performed with Ramblin' Jack Elliott at Columbia Studios, New York City
Album: The Bootleg Series Vol. 7: No Direction Home: The Soundtrack


Recording date: October 31, 1964
Location: Philharmonic Hall in New York City
Album: The Bootleg Series Vol. 6: Bob Dylan Live 1964, Concert at Philharmonic Hall


Recording date: January 15, 1965
Location: Columbia Recording Studios, New York City
Album: Bringing it All Back Home


Recording date: May 17, 1966
Location: Manchester Free Trade Hall in England
Album: The Bootleg Series Vol. 4: Bob Dylan Live 1966, The "Royal Albert Hall" Concert


Recording date: August 31, 1969
Location: Backed by The Band at Woodside Bay, Wootton, Isle of Wight, England during Isle of Wight Festival
Album: The Bootleg Series Vol. 10: Another Self Portrait (1969-1971)


Recording date: August 1, 1971
Location: Madison Square Garden, New York City
Album: The Concert for Bangladesh

Recording date: November 21, 1975
Location: Boston Music Hall,
Album: The Bootleg Series Vol. 5: Bob Dylan Live 1975, The Rolling Thunder Revue


Recording date: February 28 or March 1, 1978
Location: Nippon Budokan Hall in Tokyo, Japan
Album: Bob Dylan at Budokan



Dylan's 'Mr. Tambourine Man' starts in Sarasota: timeline (Ticket Sarasota)

地元の人達がちょっと喜んでるようだ…


ちなみに「ミスター・タンブリンマン」はご存じの通りブルース・ラングホーンだ。ディランはキャメロン・クロウに「このギガンティック・タンバリン…馬車の車輪くらいにでかい物」とラングホーンがいつも持ち歩いているトルキッシュ・タンバリンの事を言ってる。

ラングホーンは言う「そのでかいトルキッシュ・タンバリンの周りにはジングルベルが付いていた。このタンバリンが気に入ってていつも持ち歩いていた。そしてどこでも演奏した。低い音やエッジトーンそしてジングルが付いていた」


















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