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10月5日、アメリカで毎月曜日に放送されているNFLの中継番組
マンデーナイトフットボール で、ディランが出演しているIBMのCMが流された。IBMの新しいキャンペーン「コグニティブ・コンピューティングの時代(
Era of Cognitive Business )」の一環だ。
IBMは2007年から質問応答システム「
ワトソン (
Watson )」を開発してきた。2009年ワトソンは、コグニティブコンピューティングプロジェクトとして、アメリカのクイズ番組「ジェパディ!(
Jeopardy! )」に挑戦することが発表された。そして2011年、ワトソンはついにジェパディ!で人間のクイズを王を打ち負かした。
CMを制作したのは、オグルヴィ・アンド・メイザー(NY)。ディランの場合、IBMのデータ科学者は5台のワトソンシステムを使い、音楽の傾向を理解するのにディランの曲を320曲つかった。コンピュータは性格分析、トーンアナライズ(文章から、感情的印象と社会的印象、ライティングスタイルの3つを解析する)、キーワード抽出などの能力もある。
CMの中でワトソンが話してる内容は、コンピュータが行った曲の分析結果なのだろうが、実際のところそれは、こちらから見てるだけでは非常にわかりづらい。まぁこういうものの宿命なのだが… 二人の会話はこんな感じだ。
VIDEO
ワトソン: ボブ・ディランが私の言語スキルを向上させる。私はあなたの全ての歌詞を読みました
ディラン: 全部読んだの?
ワトソン: 1秒で8億ページ読めます
ディラン: そりゃ、早い
ワトソン: 私の分析では主なテーマは通過と愛の衰え(passes and love fades)です
ディラン: それは言えてるように思う
ワトソン: 私は愛を知りません
ディラン: 一緒に曲を書いたらいいかもしれない
ワトソン: 私は歌えます
ディラン: 歌えるの?
ワトソン: Do be bop be bop Do be Dobe Do
メディアの評判はいつものように悪い(笑)。とりあえずビザール(
Bizarre )とかオド(
Odd )とかまぁいつも言われるな(笑)。あと金のためかとかそうじゃ無いだろうとか、それにしても未だにサラ云々ていうにはちょっといき過ぎ。何で自分がCMに出るたびにあれやこれやと言われるのかと、またスネそうな…それにしてもギターを持ってくる必然性を全く感じないところにわざわざギターを持ってくるなんて、世界一の詐欺師(笑)。
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