文字通り些細なニュース
Dylan, Cash, and the Nashville Cats: A New Music City
March 27, 2015 - December 31, 2016
今月、3月27日から2016年12月31日までナッシュビルの、Country Music Hall of Fame and Museumで"Dylan, Cash, and the Nashville Cats: A New Music City"が開催される。
期間中、Old Crow Medicine Showのケッチとクリッターの二人によるソングライター・セッションやトークイヴェント、チャーリー・マッコイのハーモニカデモなどのイヴェントも盛りだくさんに用意されている。ご近所の方は是非行かれると良いだろう。
▼'Nashville Cats' get their due at Hall of Fame (The Tennessean)
▼How Nashville cats set off the big bang when country met rock, in the Country Music Hall of Fame's eye-opening new exhibit
We can't get Al Pacino to stop singing
今月(3月)20日からアメリカで映画「ダニー・コリンズ(Danny Collins)」が公開された。映画の内容は、勝手気ままな生活がやめられない、年老いた70年代ロッカーのダニー・コリンズが、40年前に彼に届くはずだったジョン・レノンからの励ましの手紙をマネージャーのフランクが発見しのをきっかけに、生き方を変え、家族を再発見し本当の愛を見つける心の旅を始める再挑戦の物語。これは、イギリスのシンガーソングライター、スティーブ・ティルストン(Steve Tilston)の5年前の実話を元にした映画だ。
▼ジョン・レノンの手紙、34年ぶりに受取人の元へ (AFP BB)
▼AL PACINO 2015 (風と共にハリウッド)
※おもしろい
映画のレヴューを見ていると、ディランのようにデビューしてニール・ダイアモンドのようになっていく…みたいなイメージで見えるようだ。「ダニー・コリンズは、ボブ・ディランとニール・ダイアモンドを足して2で割ったような人物だと思う」というインタビュアーにアル・パチーノは、「ああ、そうするべきだった」とジョークを言い、「それは、本当だよ。ボブ・ディランはダニーより若いんだから。ただ、頭には入れていただけだ。真似てはいなし、あまり考えもしてない」と答えている。また、監督のダン・フォーゲルマンは「映画の後半でアルが書く、ボブ・ディラン流のある種本質的な曲はライアン・アダムスが書いた。彼は僕らの世代のディランのようなものだから彼にやってもらった」と言ってる。
まぁ監督は少なからず意識はしているようだが、アル・パチーノ自身は、ロッド・スチュワートとバニー・マニロウの二人をイメージしたようだ。
PS
別の記事でアル・パチーノは「ボブ・ディランを知ってるよ。一緒に過ごした。70年代だったと思うが良く覚えていない。何を話したかも忘れてしまった。何人かのロッカーを知ってるよ、ジェイZ、ミック・ジャガーとか。長い間この世界にいるから偶然で会う事もある」 と言ってる。まぁそんな感じだ。
▼IAR INTERVIEW: Al Pacino Talks 'Danny Collins' and His Signature Role in 'The Godfather'
▼DANNY COLLINS Interview: Al Pacino (collider)
▼Q&A: Writer and director Dan Fogelman of ‘Danny Collins’(Depaulia)
▼Danny Collins (Official)
ディラン、ニール・ダイアモンドのアルバムを絶賛!
次はそのニール・ダイアモンドの話題。昨年、彼がツイッターでつぶやいたこれ↓について
Wow, Bob Dylan just called me and said, "If any record connects with me, this one does." about Melody Road. How cool is that? Thanks Bob!
— Neil Diamond (@NeilDiamond) 2014, 11月 8
ボブ・ディランがあなたに電話してきてあなたのアルバム“Melody Road”を賞賛してくれたとツイートしていましたが、もう少し話せる事がありますか?
ニール・ダイアモンド:彼は、何が良かったかを話し続けた。私はそのことを使っても良いかと訊ねた。最初は断られた。2回目は二人で大笑いした、そして好きなときに言えば良いと彼は言った。それはいわゆる孫の代まで語り継ぎたいような事だ。そう、その日、ボブ・ディランがうちに電話してきて、私のアルバムがどれだけ好きかを話してくれたと…
とまぁ、これだけの話(笑)。まぁ些細なニュースだからな、これが本来の姿だ(笑)。でも、アルバム作ってわざわざ良かったって電話してきてくれたらうれしいよな。それがディランのような人ならなおさらだろう。それにしてもディラン、ツアーやってなかったらあっちでベラベラ、こっちでベラベラとしゃべりまくってるな。
▼Neil Diamond Discusses Brooklyn Roots, Great Guitars (WSJ)
Güeros
グエロス(Güeros)ディランの話にインスパイアされたという、メキシコの映画。
大学のストライキ中、学生のソンブラとサントスは、メキシコシティーの古アパートで怠惰な日々を送っていた。ある日、ソンブラの弟トーマスが部屋に転がり込んできた。3人はトーマスが憧れる伝説のミュージシャンが、今や病床に伏していると知り、彼を探しに向かうが…。学生運動で荒れる大学構内や危険なスラム街などをリアルなモノクロ映像で描き出すロード・ムービー。2014年ベルリン国際映画祭で初監督作品賞受賞。ガエル・ガルシア・ベルナルが製作に関わっている。- 第11回ラテンビート映画祭 -
おわかりの通りディランがウディ・ガスリーに会いに行く事にヒントを得ている。その会いに行く伝説のミュージシャンは、エピグメニオ・クルス(Epigmenio Cruz)と呼ばれ、ディランが感動して涙したというメキシコロックシーンを崩壊から救ったロッカーだという。映画のシーンでトーマスのT-シャツや抗議の横断幕に"Don’t Look Back"と書かれているが、これはメキシコ人が抗議の印としてしばしば用いられる言葉であるのと同時にディランと、ペニベイカーへのトリビュートだと監督は語っている。そして勿論監督はディランの大ファン。黒白、4:3は、フランス・ヌーヴェルヴァーグへのオマージュ。
ISIS & ISIS
イタリアの風刺雑誌L'antitempoに掲載されている漫画。
▼L’ Antitempo: rivista di satira che “esce spesso e contiene refusi”(RS-IT)
まぁ、あのテロ組織がローマを征服するとか言って、それに対してクソコラグランプリよろしく、イタリアの人達が「電車で来るなよ、いつも遅れるからな」とか「明日は公共の乗り物はストだ」とか「あんたら遅いよ。おれたちゃ自分達の政府にとっくにぶっ壊されてるよ」とか自虐ネタで切り返したというアレか?…
▼The Islamic State threatens to come to Rome; Italians respond with travel advice (WP)
※おまけ
Os Famosos e os Duendes da Morte
少し古いが2009年(日本公開2011年)「名前のない少年、脚のない少女(Os Famosos e os Duendes da Morte )」ブラジルの作品。
"ミスター・タンブリンマン" ─ 自分の詩をインターネットに投稿し続ける少年のハンドルネームである。少年は、都会に住むチャットの相手から、三日後に行われるボブ・ディランのライブに誘われる。だが、少年は「ここからじゃ遠すぎる」と躊躇してしまう。少年が住むのはブラジルの南部にある、ドイツ移民の伝統が今も強く残る小さな田舎町なのだ。
ある日少年はひとりの青年と出会う。彼はかつて、恋人のジングル・ジャングルと一緒に自殺を図った男ジュリアンだった。ジングル・ジャングルは死に、ジュリアンは死に切れず、町に戻って来たのだ…- オフィシャル -
2008年のブラジル公演のときか?…
▼名前のない少年、脚のない少女(オフィシャル)
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