2014年4月21日

フィッシュマンとヴィクトリア

2014年4月21日


アンプの事とか





ドラム台の前にある2台のギターアンプは両方ともディランのアンプだ。下手側、ギターが乗ってのは、Fishman Loudbox Pro。上手側はVictoria Golden Melody


Fishman:Loudbox Pro


Victoria:Golden Melody


フィッシュマンはアコギ用のアンプ。ディランはいつもこのアンプの上にギターを置く。そして画像からもわかるように上手側のヴィクトリアにはマイクが当たっている。フィッシュマンはバランス・アウトが背面にあり、それで良ければマイクを立てる必要がない。まぁエレキを鳴らすのならヴィクトリアにシールドが繋がっているだろうが、残念ながらそれは確認出来ない。


フィッシュマンの入力は前面、左側にある



ヴィクトリアの入力はトップ左側にある




↑これは昨年の写真。同じようにアンプが並んでいる。そして同じようにヴィクトリアにはマイクがあたっている。おかしいいだろう? 笑ってしまうだろう? 昨年のステージにはギターのギの字も無かったのだ。なのにアンプが置かれ、マイクが常に当たっているのだ。何か他の楽器が鳴ってるのかとか思ったものだ。


ディランの回りから楽器が一つずつ無くなった。ギターが消え、スティール・ギターが消え、キーボードが消えた。ある日突然に。そして、ギターアンプが2台残った。それぞれアコギ用とエレキ用だ。それは、あの鏡と同じように、舞台の小道具かのように、ドラム台の前にある。ギターを弾かないのに何故ギターアンプを置き続けるのか、そして何故マイクがセッティングされ続けるのか…考えれば変な話だ…

舞台があまりにも殺風景だから? それともディランのギターへの思いからか…。


弾かないギターを毎日見てて思った。それはディランが望めばいつでもギターを弾くということだ(まぁ当たり前の話だが)。それが、いつなのかわからない。それは突然訪れる。だからこそマイクは常にセッティングされ続けるのだ。その日のために。それが今日なのか、永遠に無いのか誰も知らない。そしてギターがそこに有る無しに関わらずディランはとっくに、そして常にギターを弾く気があった…ということなのだろうか。じゃあ何故弾かないのか…



2011年


2011年



ちょうど2年前のブラジル、ディランはパパラッチにあった。写真を撮った記者に「このパパラッチ野郎、なんで写真を撮った」と詰め寄った。記者は思わず「フェスブックに載せるためだ」と嘘をついた。ディランはさらに「何でだ?」と続けた「あなたが偉大なアーティストだから」と記者が答えると、ディランの怒りは静まり、その後は始終穏やかに微笑みながら会話をした。

ディランは彼が記者ではなく、ただのファンの一人だと思ったのだろうか、いつからディランはそんな物わかりが良くなったのかと思ったものだった。
2012 ツアースタート


そして気がつけば、コンサートでは努めて笑顔を作るようになった。少なくとも自分にはそう見える。少々、調子が悪くても笑顔を作り立て直してるように見えた。少なくとも自分にはそう見える(笑)。ただごく希にどーしょうもないときがある。何でニコニコするようになったか知らない。ただそうしたいのだろう(笑)。


Blowin' In The Windのアレンジが馴染まないという人がちらほらいる。前回の公演でも同じアレンジだった。つまりディランは Blowin' In The Windのアレンジをこの4年間ほとんど変えていない。海外では「ハッピー」アレンジヴァージョンと呼ぶ人もいるが個人的には「明日は明日の風が吹くのさ」ヴァージョンと呼んでいる。

(相変わらず)刹那的ギターで幕が開き、「そうさ!! 物事は変わったんだ」と歌い出す老人は「明日は明日の風が吹くのさ」と言って消えて行く…


ああ、言い忘れた。そんなギターのマイクも何もかもがディランの罠だという可能性もある、何と言ってもあの鏡と並んで置かれているのだ(笑)、人の心をもてあそぶ天才。






6 Responses to “フィッシュマンとヴィクトリア”

0_Lady_0 さんのコメント...
2014年4月26日 1:09

お久しぶりです。ライブ行ってきました。

前回の来日時のチョイ役Fishmanはセンターゲットでしたね。
オスカーの台としてロータリースピーカーもちゃっかり同行だったんですね。

ジョージはPORK PIEやめたの??とか、トニーさんやたら6弦使うんだなぁ~って思いながら楽しんでました。


smz さんのコメント...
2014年4月26日 4:09

ディランの後ろにある無駄な山はずーとついて回ってるみたいですね。あそこにも謎のアンプがある。そういう意味でディランて超保守的、職人的コンサヴァ(笑)。ピアノを弾き始めた頃だったかなぁ…トニーのベース(の音量)が急にでかくなった。録音のかげんかなと思ったけど、そうでも無いみたいだった。音の重心が下がって全体的に厚みがでた。個人的には良かったけど、すぐに元のレヴェルに下がったよ(笑)。まぁもうそういう事も今後、期待できそうに無いですね。

元気ですか? とか訊くのも変ですが(笑)…まぁ、てきとーに…(笑)。


0_Lady_0 さんのコメント...
2014年4月28日 0:49

気にかけて頂いてありがとうございます。

本家はディランのボーカルとピアノを立たせるためにバンドの中域とかがちっちゃくなってた感じはしますね。
特にジョージのスネアってあんな音だっけな??と思いながら聞いてました。

まぁ、オルガンでピーピーならしてた頃と比べたらそら変わりますよねw


smz さんのコメント...
2014年4月28日 7:04

あー、それはあるかのしれないですね。まぁ結果としてその辺りを押さえざるを得ないというのも…

チャーリーが戻ってきてから、バンドはまぁまとまってきたけど…

結局おなじ曲ばかりやってるからバンドとしてはどんどん熟れて、まとまっていくけど、その分どんどんこぢんまりしてダイナミックさが失われて来てる。今のディランにとってはそれが良いのかもしれないけど。

そろそろ考えておくんなさい。てな感じがします。


0_Lady_0 さんのコメント...
2014年4月29日 11:50

音的にはモダン・タイムス的ジャズっぽさに寄ってるかなと個人的には思ってます。

いつか、ミキサー卓のエントリーあるんでしょうか?!今回の、フェーダー(って言わないのかも…)が謎の形で、興味津々ではあります。


smz さんのコメント...
2014年4月29日 22:18

卓回りのエントリーはムリですよ(笑)。わからんし。個人的にはオモテより中の方に興味があります。

テクニカルなエントリーとしては、照明プランナーの短いのがあるかもしれません。プランナーはヴァリの人です。

後はちょっと違うけど、クアッド(4ch)とマトリックスの解説みたいなの(笑)。ブートで欲望とかナッシュビルのクアッドがありがたがられるけど何の意味があるの? みたいな…それとオーディエンス・マトリックスって言い方、いくらなんでも変だろうみたいな、まぁ、あんまり意味無いですけど…多分やらない(笑)。そんな感じです。


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