Westwood One Radio Station Discs, November 17, 1984
1984年11月17日に放送された2時間半のラジオ番組「DYLAN ON DYLAN(ディランがディランを語る)」。インタビューは同年7月30日、ニューヨークのリッツ・カールトン・ホテルで行われた。インタビュアーは、バート・クラインマン(Bert Kleinman)とアーティー・モーガル(Artie Mogull)。
▼Transcription (Bread Crumb Sins)
この時期(84年~85年)、どういうわけか数多くのインタビューに応じている。しかもそのほとんどが真面目に答えている。またライブ・エイドなどのイベントにも多数出演している。ラジオ番組に出演して下らない質問にも丁寧に答えた。急速に「過去の人」となりつつあったディランはそのことに危機感を感じたのだろうか? 珍しく真面目に営業活動をしていた。そんな中心血そそいで作ったアルバム「エンパイア・バーレスク」が見事に売れなかった。ディランは言う「がっかりした。本当を言うと、レコードづくりに対する考えを全面的に変えようかと思ったくらいだ。レコードを作ってあのくらいしか売れないのならあんなに長い時間かけてレコードを作ることもないんじゃないかと」。世間の関心は最新作の「エンパイア・バーレスク」ではなく、過去の寄せ集めの作品「バイオグラフ」だった。
そして86年のあのトム・ペティーとのツアー。
ディランはどんどんやる気を無くし、引退を考えるようになる。
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