先週の土曜日(11月20日)の早朝、マサチューセッツ州
アムハーストのアントニオ・ピザに男が現れ、エキストラ・ラージのピザを178枚、金額にして3,900ドルを注文した。
男は前日の夜行われた、ボブ・ディランのコンサートのバックステージ・パスを首からぶらさげていた。店員達はディランのコンサート・クルーだと思い込んだ。
店のオーナー、ウオルター・パチェーコ氏は「それは40歳代の男だった」と言う。
彼は注文の際「チーズ、ペパローニ抜き、全員グルメだ」と言ったそうだ。そして従業員に注文のせいで閉店の午前2時を過ぎて残業になったらボーナスをはずむ事も約束した。
その後男は10分ほど携帯で誰かと話し、パチェーコ氏に数時間したら支払のために戻ってくると言ってその場を離れた。
しかし男は現れなかった。
従業員達はディランのライブ会場にピザを配達することに興奮していた。男の事を全く疑ってもいなかったので手付金さえ貰っていなかった。
全部のピザを作るのに3時間かかり、出来たのは午前5時半頃だった。
パチェーコ氏はディランがアントニオのピザをかじってる姿を思いながらピザを作った。
そして午前6時20分、従業員が警察に連絡をした。
「みんな男を少し怪しいと思ったけれど好意的に解釈したんだ。本物だってね。結局だまされた」
現在、警察が調査中だ。パチェーコ氏は犯人が捕まってピザの代金を弁償してもおうと警察に男のヴィデオ・テープを提出した。
この様な場合、普通なら店は手付金を貰う。
「手付金を取らなかったのは、マネージャーとしてはドジな話しだ。ピザを沢山の人にあげたが半分以上捨てなければならなかった。大損だ」パチェーコ氏は言った。
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