ビートルは、マイケル・ジャクソン、U2、オアシス、ピンク・フロイド、は、天国に一歩近づけたかもしれない。 けれどもボブ・ディランはまだ「天国のドアを叩いている」
ヴァチカンは以前からロックミュージックは悪魔の所行だと非難していた。しかし先週の日曜日、ヴァチカンの公式新聞オッセルバトーレ・ロマーノは、驚くべきことに「少し真面目なガイド」と称して前代未聞のロック・ポップアルバムベストテンを公表した。
1位はビートルズの「リボルバー」、ピンク・フロイドの「狂気」オアシスの1995年のヒット作「モーニング・グローリー」マイケル・ジャクソンのベストセラー「スリラー」などがベスト10に入った。
ディランに対しては、一定の評価はしているもののリストからは除外された。
以下がトップテン
1. 「リボルバー」ビートルズ
2. 「イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム」デビッド・クロスビー
3. 「狂気」ピンク・フロイド
4. 「噂」フリートウッド・マック
5. 「ナイト・フライ」ドナルド・ファイゲン
6. 「スリラー」マイケル・ジャクソン
7. 「グレースランド」 ポール・サイモン
8. 「アクトン・ベイビー」 U2
9.「モーニング・グローリー」オアシス
10. 「スーパーナチュラル」 カルロス・サンタナ
それにしてもロンドンタイムズは、相変らずな記事を書いてるなぁ。曰く。
"スリラーは昨年亡くなったマイケル・ジャクソンが墓場で死体とゾンビダンズを踊っている曲だし、フロイドの狂気は、瞑想、死、精神病、強欲な消費を表現したもの。またビートルズのリボルバーは彼らが最もドラッグに依存して作ったサイケデリックアルバムだ。おまけにエリナーリグビーで、マッケンジー神父は、「誰も聴かない、説教の言葉」を書いてるなんて歌っている。アクトン・ベイビーでボノは「俺を受けいる教会があったら、パンとワインをぶっ壊す」て歌ってるのに......."
実際、ベネディクト16世は、ディランがお気に召さないようだ。
ローマ法王、米歌手ボブ・ディランには不信感(ロイター2007年 03月 9日 )
[バチカン市国 8日 ロイター] ローマ法王ベネディクト16世は、米ロック界の大御所ボブ・ディランがあまり好きではないようだ。
8日発刊された前法王ヨハネ・パウロ2世の回顧録の中でベネディクト16世は、ディランを「誤った預言者」と表現。ディランが1997年に前法王前で行った演奏について「懐疑的になる理由がある。その気持ちは今も変わらない。彼のような預言者に歌わせて本当に良かったのだろうか」とディランに対し不信感を持っていたことを明かした。
その年、バチカンに招待されたディランは、ヨハネ・パウロ2世が見守る中「天国への扉」、「いつまでも若く」、「はげしい雨が降る」の3曲を演奏していた。
ベネディクト16世は、ディランを好まない理由や、なぜ誤った預言者と呼ぶかについては明確にしていない。ただベネディクト16世はクラシックや宗教音楽がお気に入りで、去年にはポップ歌手が出演予定だったバチカン恒例のクリスマスコンサートを中止している。
▼The Beatles, Michael Jackson, and U2 Make Vatican Newspaper's List of Best Albums; Bob Dylan Snubbed(WSJ)
▼Vatican gives holy seal of approval to its top ten 'pop milestones'
(London Times)February 15, 2010
▼Why Pope tried to stop Dylan knockin' on heaven's door
(London Times)March 8, 2007
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