神からの贈物


1976年、ロキシー(ハリウッド)











ロニー・ブレイクリーは私がもの凄いディランのファンだと知っていた。ディランはバックステージをエスコートされてVIPセクションの私の前の席に座った。ロニーは私にディランを紹介してくれた。彼は私と気のない握手を交したが、信じられないくらいに友好的だった。するとロニーが突然ディランの手を掴んだ。

この写真を撮ってる時、私の手は本当に震えていた。天にも昇る気持だった。ディランは私に撮影を許可してくれた。まさに神からの贈物だった。彼は握手しながら「君は僕に似てるね」と言った。それはもしかするとディランが酔っていたからそんな事を言ったのかもしれないが、私は興奮してその後1週間眠れなかった。

この写真は私の運命を変えた1枚だ。ピープル誌に掲載された。出版物に掲載された初めての写真だった。

もう35年前の話しになったが、どんなに年を取ってもこの日のボブ・ディランとのことは決して忘れないと誓う。決して!!





この写真はこの日の夢のような出来事を物語っている。座ってるのは友人のロドニーだ。彼の後ろをディランが歩いている。私はディランを撮るのに立ち上がることさえしなくて良かったんだ。わかってもらえるだろうかこの異常な状況を。私は大好きなスコット・フィッツジェラルドの言葉を引用する「そしてスターは私達と同じフロアーで踊っている」

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