ソニーは音楽業界ヴェテラン、ボブ・ディランのアルバム「テンペスト」のプロモートをニューヨークで活動する26歳のDJ ロマン・グランディネッティ(Roman Grandinetti)に任せた
グランディネッティはCNNCTD+をスタートさせた。そして彼と仲間はサウンド・グラフィティ(Sound Graffiti)と呼ばれるウエブ・アプリを開発した。
サウンド・グラフィティは、listentobobdylan.comからスマートフォンにダウンロード出来る。
グランディネッティ:あなたがアクティブ・ローケーションにいたらアプリを起動させてボブ・ディランの新しいアルバムからランダムに曲を聴くことが出来る。
世界中の100ヵ所の場所から選ばれた場所をオンライン・マップから探し出すことが出来る。
グランディネッティ:場所はソニーが選んだ。いくつかはボブ・ディランの象徴的な場所だ。
先週、10,000万人以上の人がこの音楽の宝探しともいうべき宝を見つけた。
サウンド・グラフィティ自体、モバイルマーケティング業界ではさほど新しい物では無い。数あるインタラクティヴ・アプリの一つだ。
デビッド・マーフィー(David Murphy / Mobile Marketing Magazine editor):ディランのキャンペーンで使われている物は、ゲーミフィケーション(gamification)と呼ばれているものだが、音楽業界ではまだ目新しいアプローチだ。それは音楽業界がウエブでやって来たことより、はるかに革新的だ。
ソーシャルメディアをほとんどのアーティストは受け入れたが、スマートフォン市場の可能性に気づくのが遅れていると指摘するアナリストもいる。
リアーナ、レディ・ガガ、マドンナなどのトップ・アーティストの中でマドンナしかオフィシャル・アプリを持っていない。
メジャ・レーベルがデジタル・テクノロジーを作れていない間にSpotify、last.fmそして tape.tvなどが新しい音楽ストリーミングを考えた。
2014年までにモービル・デヴァイスでインターネットにアクセスする数が全体の半数を超えると言われている。
Conrad Fritzsch(tape.tvの創設者):音楽業界は様々な人々に様々なデヴァイスを通して音楽を届ける独自のものが必要だ。iTunesは、値段が99セントだと言っていた。しかし、普通、世界には需要と供給がある(それが価格を決める)それが音楽には無い。ほんとにバカげたことだ。発売前に試聴が出来るプリ・リッスンは、レコードの売り方を新しい形にするだろう。
音楽業界とともに50年を過ごしたボブ・ディランは、相変わらずサウンド・グラフィティという際立つ方法を見つけた…それは音楽をパブリック・スペイスへ押し戻した。
しかし、ディランは完全にデジタルリリースにしたわけでは無いようだ。新作「テンペスト」はまだ物理コピーが買うことが出来る。
▼Tracking down the music with digital Dylan (Deutsche Welle)
PS
選ばれた場所にはこのような
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