ボブ・ディラン。4月6日、8日はそれぞれ北京と上海でライブが行われた。
ボブ・ディランさんの保護やコンサートの安全な進行のために朝から訓練をする中国人民武装警察のみなさん
Beijing
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Shanghai
Shanghai
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▼ボブ・ディランの初の中国公演、熱狂的に迎えられる(rockin'on)
こんなレビューもある。
▼鲍勃·迪伦体力不足 魅力不减
昨年、ディランの中国公演と台湾のプロモーターとの関係を暴露した孫孟晋(スン・モンジン)のレビュー
▼迪伦上海演唱会观感(本周《上海一周》特稿)
そしてその事を英語で世界中に広めたベイジンガーのレビュー
▼If Workers' Gymnasium Was A Bar – Review of Bob Dylan Live in Beijing
さて、中国公演といえば検閲の問題が世界中で話題になっているのは既にご存じかと思う。実は個人的にあまり興味が無かったのであまり気にしていなかった、の、だが、HTFで朝日の記事を見て気が変った。ネット上で日本語で読めるニュースも、のきなみ同じ様な内容だ。
▼ボブ・ディランが初の中国公演、「承認」済みの曲披露(ロイター)
▼ボブ・ディラン初の中国公演、政治的な曲は除外(BARKS)
▼ボブ・ディラン、ついに中国初公演(AFPBB)
実際のところ、「検閲があったのかどうかわからない」と言うのが結論だと思うがそれが何故「上演する曲を検閲することを条件に公演を許可」と断言されるのか、一体誰がそんなことを言ったのかと世界中の人が言っている(マジで)。
北京と上海のセットリストをあらかじめ、当局に提出したという話しもあるようだがこれも同様に「情報源が不明」だと世界中の人が言っている(マジで)。
「それでも、もし仮に事前にセットリストが役人の手に渡り検閲を受けたのなら何故クリスチャンの曲がOKされているのだ」と言ってるのはShanghaiscrapのアダム。
▼Another Side of Dylan, China, and the nature of "Protest."
また、GraniteStudioのエレミヤは「最終的にセットリストは文化省の許可が必要だ......文化省が"Blowin'intheWind"や"TimesTheyarea-Changin'"を削除してるのに"AHardRain'sGonnaFall"や"DesolationRow"を残したとは考えにくい」と言っている。
▼Dylan in Beijing: final thoughts and a bit of a rant
今回、西側のメディアがディランに対して風当りが強いのはアイ・ウェイウェイの拘束というのが背景にあるからだろう。
▼著名芸術家を拘束=北京五輪スタジアム設計−中国(時事)
▼Ai Weiwei's Homesick Blues (The Times)
▼Joan Smith: How many times can a man turn his head?(Independent)
▼Bob Dylan and Ai Weiwei(BBC)
▼Dylan to China(FT)
エレミヤが言うようにそれが例のモーリーン・ダウドの記事で頂点に達した。彼ら(彼女ら)はディランが中共にアイ・ウェイウェイの拘束を解くように熱弁でも奮って"AiShallbeReleased"とか言いながら人々を率いるとでも思ったのだろうか。
アイ・ウェイウェイを拘束する一方でディランのコンサートを開くという事が気に入らなかったのかもしれないが、はっきり言っていい迷惑だ。
「風にふかれて」や「時代が変る」をやらなかったからと言って検閲だと騒ぎ立てるなんてもの凄い想像力あるものだと感心する。
まぁディランといえば全てが想像で語られる男だから......
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