ベオグラードの写真


ベオグラード(セルビア)でのライブ、観客は15,000人。場所はBelgrade Arena。





Belgrade Arenaはキャパ23,000、ヨーロッパ最大のインドア・アリーナ。全く関係ないがEuropean Arenas Associationというのがあるようだ。

EAA


さて今回は珍しく地元のニュース記事を紹介する。紹介などと偉そうな事を言ってるが原文がセルビア語なのでもの凄くいい加減だ。後半はすっ飛ばしてある。なのでいつものようにご参考程度に。

Bob Dylan u Areni: I Was There!(B92)


セルビアのポピュラー音楽の歴史とメジャーなアーティストのコンサートの関係を見てみるとローリング・ストーンズと(そして彼らと同じくらいに重要な)ボブ・ディランがセルビアでコンサートを行っていないという事実を見つけるのは容易い。最初の夜明けは、1991年のバルカン虐殺、そして昨夜は2度目の夜明けだった。実際、私達の町にとって、ドストエフスキー、ピカソ、モーツァルトなどと同じくらいに歴史的重要な人物だ。

この10年、エルトン・ジョンやエリック・クラプトンなど多くの有名なアーティストがやってきたが"ReginaldKennethDwight(エルトン・ジョンの本名)よりRobertZimmermanがそしてレイラよりもライク・ア・ローリング・ストーンのほうが良く知られている。

15分遅れの20:45分。ディランと5人のミュージシャンがアリーナのステージに現れた。

コンサートは有名な、"Rainy Day Women # 12 & 35"で始った。ディランは最初キーボードを弾いていたが2番でエレキ・ギターに持替えた。

"It Is not Me Babe" と"I'll Be Your Baby Tonight" では、チャリー・セクストンがスティーブ・レイ・ボーンに影響を受けたようなストレートなリズム&ブルースを演奏した。

ほとんどそれとわからなかった"Masters of War"。ボブのハーモニカと完璧なバンドの演奏で"Stuck Inside of Mobile With the Memphis Blues Again" はオリジナルより一層説得力があった。

"Beyond Here Lies Nothning" ではペダル・ギターのドニー・ヘロンがトランペットを奏でる。それはアルバムには無い優しさを与えてくれる。

昨夜、一番に素晴しかったのは、多分"Workingman's Blues # 2" だ。4年前のモダン・タイムズに収められていた曲。

照明が暗くなって、スチュアート・キンボールのアコースティック・ギター、ボブのハーモニカとすり切れた声、体中に鳥肌が立った、そして思わず涙が溢れた。この歌を聞いた後で、一体誰がボブが歌うのを忘れたなどと言えるのか?

夕べは"Workingman's Blues # 2" だけでも十分だった。

テンポの速い"Cold Irons Bound "と"Forgetful Heart"もアルバムよりも説得力があった。ドニーが再びメインで今度はヴァイオリンを弾いた。

"Highway 61 Revisited"は、この先1年間は元気で過せる力を与えてくれる。"Not Dark Yet"で再びボブは「スマッシュ・マウス・ハーモニカ」を披露。

通常のプログラム、最後の曲、キンボールのエナジックでR&Bなエレキ・ギターによる強烈な"Ballad of a Thin Man"

(※アンコールの箇所はよくわからなかった)

およそ2時間のライブが終了した。6人はステージの中央で抱合った。そして6月の魔法は終った。

最初の2、3曲、ボブの声が小さいように感じたが、後で改善された。ベースのトニーの音はコンサートを通じてかろうじて聞えたが全体的に音が弱く全然クリアーでは無かった。しかしそれ以外は完璧だった。

観客とのコミュニケーションは全く無かったが、ボブは思っていたよりもずっと笑顔だった。

この夜の事は、どれだけ月日を重ねようとも決して忘れないことだろう。


記事で使われている写真は以下にある

Bob Dylan Live in Belgrade 2010



SET LIST
1 
Rainy Day Women #12 & 35
2 
It Ain't Me, Babe
3 
I'll Be Your Baby Tonight
4 
Masters Of War
5 
Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
6 
Beyond Here Lies Nothin'
7 
Honest With Me
8 
Workingman's Blues #2
9 
Cold Irons Bound
10 
Forgetful Heart
11 
Highway 61 Revisited
12 
Not Dark Yet
13 
Thunder On The Mountain
14 
Ballad Of A Thin Man
encore
15 
Like A Rolling Stone
16 
Jolene
17 
Blowin' In The Wind



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