ガルニエさんのラック





ベオグラードのライブを見た記者が「何処か、アメリカの都心のクラブでやっているギグのようなライブ」と言うくらいにディランのライブはシンプルだ。
勿論、ステージに立つミュージシャンの機材もいたってシンプル。なんせ御大自らアレが無くなりコレがなくなり、気がつけばメインはCXにレスリー.........って一体アンタは何者ですか?と尋ねたくなる。

そんなシンプルずくしのディランのステージに唯一ラックを持込みミュージシャンらしくしてるのがトニー・ガルニエ。今回はそのガルニエのラックを拝見させて貰う。因みに上の写真は2年前の物だが、中身は変っていないと思う。




一番上から順に
まずは定番のファーマンPL-8、続いてコルグのデジタル・チューナーDTR-1000、SpeckのパラメModel-ASC、青いヤツはPendulum AudioのQuartet、プリアンプ、EQ、コンプ/リミッター、ディエッサーが1台に凝縮、チューブ仕様。その下、AshdownのプリアンプABMRPM-1、その下は不明。4Uの黒い部分は引出し(小物入れ)。最後は、AshdownのパワーアンプABMA PM1000EVOII。500w+500w、なのでモノで鳴らせば1K。こいつをヘッドにカスタムのエピファニを鳴らす。








ダブルベースのピックアップはFishmanのFull Circle、もしくはDavid GageのRealist。


FishmanのFull Circle。ブリッジ・アジャスター部分に使う。








現在ベースはリッケンバッカーと例のJAMES TRUSSART。いつものレイクランドは未確認。








機材リスト

Upright
2006 bass built by Paul Davies of Arts Music, Melbourne, Australia,
with Fishman Full Circle or David Gage Realist pickup;
Rodney Mohr Germanstyle bow;
Pirastro Flat-Chromesteel G and D strings
with Pirastro Obligato Aand E(Pirastro Eudoxa Silver/Gut or Oliv strings for recording)

Electrics
Lakland Hollowbody, Lakland Duck Dunn signature
(both with Lakland Joe Osborn flatwounds)

Live rig
Ashdown ABM APM 1000 EVO II power amp with ABM RPM-1 preamp,
Pendulum Quartet Tube Recording Channel, Speck ASC-T parametric EQ,
Epifani custom 2x15 cabinet (for subs) and 2x12 (for mids and highs)

Studio rig
Ray Benson DI, paired Telefunken V76 mic preamp rigged by Marquette Audio Labs,
Neumann M 49 or Sony ECM 70 lavalier mic (Nat Priest DI and 1965 B-15 for electrics)


機材リストは以下のインタビューから
Tony Garnier: Together Through Life With Bob Dylan(Bass Player)


Ashdown
http://www.ashdownmusic.com/index.asp

Pendulum Audio
http://www.pendulumaudio.com/index.html

Speck Electronics
http://www.speck.com/

Epifani
http://www.epifani.com/

Fishman
http://www.fishman.com/
http://www.y-m-t.co.jp/fishman/(ヤマハ)

FURMAN
http://www.furmansound.com/
http://www.electroharmonix.co.jp/furman/index.htm(エレクトロ・ハーモニックス)

KORG
http://www.korg.co.jp/

David Gage
http://www.davidgage.com/

Update
0_Lady_0さんが不明だった1Uを教えてくれたのでラックの機材が全て判明した。



不明だった機材はBSSのFDS-310、いわゆるチャンネル・デバイダ(クロスオーバー・ネットワーク)。入力された信号をLow、Mid、High、などの帯域にフィルタリングするもの。

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4 コメント

0_Lady_0 さんのコメント…
ディランファンの中では少数派かもしれませんが、この手の話題いいですね。
Bass Playerのインタビューも面白かったです。

ラックのUnknownのやつですが、

http://dylanstubs.com/pictures/2008_2/Lisbon_by_by_xadoc_dna_5.html

http://dylanstubs.com/pictures/2008_2/Bergamo_2008_by_Elio_Rooster_7.html

から察する限りでは、
生産終了のようですが、BBSのFDS-310という機材かと思われます。
http://www.bssaudio.com/discont_productpg.php?product_id=3
インタビューで大事だと言ってる120Hzは調整の対象外みたいですけれど。
smz さんの投稿…
おお!!
このチャンデバで正解のようですね。

因みに、120Hzは調整の対象外ってどういう事でしょうか?

取りあえずこの写真をはめ込んでパーフェクトにさせて貰います。

コメントありがとうございました。
0_Lady_0 さんのコメント…
インタビューには、トニーがクロスオーバーのセッティングは120Hzぐらいだよみたいな話がありましたが、この機材は180Hzからしかいじれないということです。
詳しくないので、少しずれてるかもしれません。

ついでにいろいろ写真みてたんですけど、スチュも一応ラック持ち込んでません?3年前なのでわかりませんが。

ディランのラック?!
http://dylanstubs.com/pictures/2007_3/Christchurch_amp_11.html
と思ったら、ディランがレスリー使いだしてから、似たような中身をスチュが。
http://dylanstubs.com/pictures/2007_4/071026_Omaha_JB_1.html

今のポジションだと、スチュのラックはどうなってるのかわかりませんけれども。

また、機会があれば特集お願いします。
smz さんの投稿…
FDS-310は120で切れないですが、インタビューで言ってるようにバイアンプで駆動すればFDS-310は必要ないですよね。バイアンプ上でもクロスオーバーポイントを設定できますから。

バイアンプの解説
http://www.kandashokai.co.jp/tips/biamp/biamp.htm

トニーのラックでバイアンプの機能を持つのは、プリアンプのABM RPM-1で、こいつは35Hzから160HZまで好きなところにポイントを設定出来ます。
http://www.ashdownmusic.com/bass/detail.asp?ID=2


バイアンプで駆動するとFDS-310は必要なくなりますが、会場によってフルレンジかバイアンプを変えているのかもしれません。

あとキンボールですか.........彼のギターアンプの背面には5Uほどのラックが隠れるように置かれています。

2009年
http://dylanstubs.com/pictures/2009_3/NYC_2009_11_17_slowtrain_01.html

2010年
http://dylanstubs.com/pictures/2010_1/Padova_2010_by_Foread_06.html

これが彼の物かは不明です。

コメントありがとうございました。